注文住宅にかかる3つの費用
注文住宅を建てるには、住宅本体の価格とは別に、外構工事や保険、税金などの様々な費用がかかります。
家づくり全体にかかるお金は大きく分けて「本体工事費」・「別途工事費」・「諸経費」の三種類に分けられます。
主な項目について以下で順番に説明させていただきます。
『本体工事費』
本体工事費は建物そのものにかかる費用のことをいいます。
植栽やカーポートなどの建物以外にかかる費用は含まれていません。
一般的に目にする注文住宅の価格や坪単価は本体工事費のことを示している場合が多いです。
本体工事費は、総費用の70~80%が相場です。
本体工事費の内訳は、以下のような項目に分けられます。

◎仮設工事
工事に必要な仮設足場や仮設電気、水道など
◎基礎工事
構造全体を支える基礎工事
◎木工事
構造材や造作材などの加工(プレカット)
◎屋根・板金工事
屋根の瓦やガルバニウム、雨どいや水切りなど
◎サッシ・ガラス工事
屋外に面した窓の取り付けと防水工事
◎タイル・左官工事
玄関や洗面、お風呂場などのタイル、左官工事
◎断熱・気密工事
壁、床下、屋根などに断熱材を取り付ける工事
◎木製建具工事
屋内の木製ドア、引き戸の取り付け工事
◎電気・水道工事
壁、床下、天井裏に電線や電話線、水道管などの配線、配管を行う
◎空調工事
空調ダクトや24時間換気の換気口取り付け工事
◎内装工事
内壁、天井に塗装やクロス貼りなど
◎設備機器工事
ユニットバスやキッチン、トイレなどの設備機器工事
『別途工事費』
別途工事費は、建物以外にかかる別途費用のことで、ガスや水道などの敷設工事、外構工事、エアコンや照明、カーテンなどがあり、総費用の10~20%と考えておきましょう。
別途工事費で注意しておくべき点は、家を建てる土地などの条件によって、必要な金額が大きく変わる特徴があることです。
価格が安い土地を探して購入したとしても、土地が家を建てられる状態でなかった場合、
数十~数百万円規模で追加の整備費用がかかる可能性があります。
分譲地などはすでに環境の整備された場合が多く、追加費用が少なくて済む場合があります。

〈内訳は以下のようになります〉
◎解体工事
もともと土地にある古い建物を解体する
◎地盤改良工事
家を建てられる状態にするために、補強工事を行う
◎引き込み工事
水道管やガス管などを土地に引き込む
◎外構工事
駐車場や玄関までのアプローチや犬走りなどを造設する
◎植栽工事
シンボルツリーや防草シートなど
◎屋外電気工事
屋外の照明や給排水の設置工事
◎空調設備工事
エアコンや換気扇など
◎照明器具工事
シーリング、ダウンライトなど
◎カーテン工事
カーテンやブラインドの購入、取り付けを行う
◎設計料
プランや各種申請業務を設計士や建築家へ依頼した場合に必要
『諸費用』
税金や住宅ローンなどの手続費用、地震保険・火災保険などの保険料、
引越し費用や家具、家電の購入費用などがあります。
諸費用は、建築工事費の5~10%が多いですが、予想外の事態が起きた際の対応費用も考慮してできれば最低でも10%程度を確保しておくことが望ましいです。
諸費用は、建築工事費の5~10%が多いですが、予想外の事態が起きた際の対応費用も考慮してできれば最低でも10%程度を確保しておくことが望ましいです。

〈内訳は以下のようになります〉
◎登記手数料
土地や不動産の所有者を登記する際にかかる
◎住宅ローン保証料
金融機関が住宅ローン返済のために、信用保証会社からの保証料
◎印紙税
各種契約書を作成する際に必要な印紙代
◎固定資産税・都市計画税
住宅の所有者が毎年負担する費用
◎不動産取得税
不動産を取得した際に、都道府県に支払う都道府県税
◎引っ越し・家具購入費
完成した家に住むための家具、家電の購入費
◎予備費用
想定外の事態が起きた場合に備えての予備費用
富山県で住むために特に確かめておきたい費用

それは外構工事費用です。
注文住宅を建築された方で多いのが、どうしても住居部分ばかりが進んでいき、外構工事は後回しになることです。
外構の完成度で住まいの見た目や完成度が変わってきますが、一番の理由としては、富山県が積雪が多い豪雪地帯であるという点で外構は後回しにはしていただきたくはないです。何故かと言いますと、冬までに土間コンクリートやアプローチや車の乗り入れ部分を十分に行っていないと、積雪があった際に除雪のしにくさ等で生活が不便となります。住居部分で住みにくさを感じていただきたくないため、豪雪地帯の富山県では外構工事を後回しにせず行っていただきたいと思います。
間取りやオプション工事にばかり気を取られて外構費用をみていなかったということが起きないように、予め予算を確保されることをおすすめします。
まとめ

いかがでしょうか。注文住宅の費用の内訳が少しでもご理解いただけましたでしょうか。
以上のように、家を建てる際には住宅本体にかかる費用の他に様々な費用がかかることを念頭に置いて家づくりを進めていく必要があります。
もっと費用について詳しく知りたい方は工務店の営業担当に聞いて確かめるのも良いでしょう。
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